JKローリングのスピーチ

世界的なベストセラーであるハリーポッターシリーズの作者・JKローリング氏は、 2008年にハーバード大学で行った卒業スピーチでこのように語りました。

この21年間で何を学んだのか

彼女は大学を卒業してから21年で、何を学ぶことができたのかを考えたのです。
そして、彼女は、経験から、失敗することはとても大切であるという結論へ導き出すことが出来たと言います。

そして更に現実に生きていこうという生徒たちに敢えて想像する力の大切さをスピーチしたのです。
それは、卒業しようとする人たちにとって、矛盾している話しと感ずるかもしれません。

小説家になるのだと固く信じた

彼女は、自分は小説家になるのだと固く信じていました。
しかし、周囲の人たちは、小説家なんて夢であり、夢では、ローンの支払いも出来ないと思っていたのです。

両親は実際に自分たちのつらい体験より、彼女にも、将来の職に繋がる学位を取って欲しいと願っていたのです。
しかし、彼女は小説家の夢も断ち切ることが出来ず、英文学を目指すことになります。

両親の期待も裏切らず、丁度中間地点に存在しているものが英文学だったのです。
しかし、決して歓迎される訳でもなく、彼女は、そのあと、古典文学を勉強することになります。
彼女にとって貧乏よりも失敗することが怖かったのです。

出来れば、貧しくない方がいいに決まっているのですが。
貧しいことは清く生きていることだと貧しさをそのまま正当化することにも大きなリスクが存在しています。

彼女が生徒たちの年齢の頃、恐れていたのは、決して貧しくなることではありません。
恐れているのは、失敗することです。

失敗することに慣れない

みなさんは、名門ハーバード大学を卒業していくのです。
みなさんそれぞれがつらい体験も今までして来たのかもしれませんが、総括すれば、ほとんどの人たちが、失敗することに慣れていないのです。

失敗することによって、みなさんが求めていることも明確に判ってくるはずです。
世間は何を失敗とするかの基準を、みなさんに押しつけようとしているのではないでしょうか。

しかし、失敗の基準は、自分自身に存在しているはずなのです。
彼女の生活は、失敗の連続だったのです。

彼女のライフは、どの部分を切り取っても、失敗そのものでした。
しかし、絶望の先に見えていたものこそが希望の光だったのではないでしょうか。

彼女はもし自分自身が小説以外の分野で成功できたいたら、小説家になるという夢はどこかへ押しやって要らないものとして扱うような、窮屈な生活を送っていたかもしれないと話します。
失敗と困難があったからこそ、彼女は人生を新しく立て直すことに成功したのです。

困難が、どう累積しようが、古いタイプライターもありますし、素晴らしいアイデアだってここにあり、新しい未来を切り開いていくには、充分過ぎるほど材料が揃っているのです。
失敗をするということは、そこで一度立ち止まって自分が本当にやりたいこと、不溶なことを明確にする作業ができるということです。
それによって余計なことを捨てて、本当の望みに全力投球できるようになります。
失敗こそがJKローリングの成功の糧だったと言えるでしょう。