レディ・ガガのスピーチ

代表曲「Born this way」のヒットで有名な歌手のレディ・ガガが、イェール大学で行った講演があります。
彼女は、SNSを活用してさまざまな人と内面から向き合うコミュニケーション活動をしており、そうした経験や自分の過去と併せ、人生における苦しい時期を乗り越えるための方法を語っています。

新しい自分をつくりだす

講演のなかで、レディ・ガガは彼女自身についてこう語っています。
「レディ・ガガ」とは、自身のために新しく作り出した存在であり、自分の感じたつらいことや悲しいことを表現してくれるキュレーターのような存在なのだそうです。

彼女は、精神的につらい時、自分よりも強くしなやかな心を持った人物を創作することでそれを乗り越えようとしました。
それによってうつを克服したことも告白しています。
自分を否定せずに受け入れること、そして「心の知能」について真摯に考えることが、どんなに大切かということを知って欲しいと主張します。

そのために、これからもずっと財団のメンバーと一緒に啓蒙活動を続けていくとも話しています。
エモーショナル・インテリジェンス、心の知能は、人生における幸福や将来の夢をかなえるために重要な役割を果たすとの考えを、訴え続けていく考えなのだそうです。

きちんと生きている人というのは、自分の心を理解し、自分や他人にきちんと表明できる人のことです。
一時的・表面的に愛想をよくするとかそういう人たちではなくて、自分自身の哲学を持っている人たちです。
世界にはすでに大人になって自分が完成されている人と、今まさに自分をつくっている人たちの2つの層の人たちがいて、このような人たちが、共に生きて世界が作られていかなければならないのです。

やりたくないことに対して「ノー」を言う

でも、やりたくないことに対して、なんでもOKという自分が肯定的ということではありません。
やりたくないことに対して「ノー」を言うモチベーションこそが人生で役だったと言います。

先生に、何をしなさいと言われるでしょう。
しかし、選択は、私達の権利です。

何が大切で、何がそうでないかを自分で決めていかなければなりません。
生徒たちは、イェール大学の操り人形ではないのです。
大学の先生だって、そんなつもりはないでしょうし。

彼女は、本当にこれをやりたいのかしらといつも問いかけていると言います。
NOであればNOです。

そして、もっと真剣に耳を傾けるべきと主張します。
自分は悲しいと言えば、強くなれとか、頑張れとか言う言葉ではなく、ここにいてちゃんと聞いてあげる、ありのままの姿と向かって行くあり方がベストなのです。

感じ方を変えるには自分から行動する

自分のありように疑問を抱いたら、それを変える力が自分自身にあることを思い出してほしいと彼女は説きます。
そうしたパワーはどこか知らない場所に探しに行くのではなく、自分の内側を見つめなおすことで見つかるものです。

レディ・ガガがSNSで好んで使うハッシュタグのように、「私は単なる」ドレスでもなければ、「私は単なる」不安な人でもないと、自分を追求すれば、自分自身はしっかり他の人たちと向きあっています。
自分の感じてきたことや思いを表に出してシェアすることができれば、周囲の大人もきちんと話を聞いてくれるはずです。