ローランド・マーティンのスピーチ

自分自身の破産の経験から得たこと

ローランド・マーティンは、アメリカでは有名なジャーナリストの一人です。
2016年の12月11日にバージニア州立大学の卒業式で行ったスピーチは、今でこそ全米的に有名になっているものの、かつては破産という大きな失敗をしてしまったことを前提にしたものでした。

アメリカ国内の有名大学ではこうした有名人を招聘してのスピーチを行うのが通例なのですが、中でもこのローランド・マーティンの話は過去に例のない破天荒なものであるということで注目を受けました。

中でも非常に印象的なパワーワードとなっているのが「高みを目指す人は試合時と同じやり方で練習する」ということです。

スピーチはまるで観客に語りかけるかのような出だしで始められ、冗談交じりに今時の学生らしい話題から入っています。

本格的なスピーチに入ってからまず最初に伝えられたのが「名門大学を卒業したからといって優れているわけではない」というテーマについてです。

バージニア州立大学は全米でも超難関校として日本でもよく知られている学校であり、格式の高さや伝統を重んじる姿勢で多くの著名人が輩出されています。

ローランド・マーティンはこのバージニア州立大学を1997年に卒業しているのですが、卒業後に別の難関校の友人が専攻とは全く違ったカントリー歌手になったことを紹介します。

名門大学を卒業したあと名門大学卒業生らしく振る舞うこともできますが、それよりも自分に正直な人生を歩むとうことを大切にすべきであると述べます。

人生の「game time(ゲーム・タイム)」とは

先行きのことをあれこれと細かく決めるのではなく自由に楽しむことを、ローランド・マーティンはスピーチの中で「game time」と表現しています。

しかし実際にスポーツなどのゲームを楽しむ場合には、事前に準備運動をしたりルールブックを読んだりといったことを誰しも行うものです。

スポーツでもハリウッド俳優でも、一流と言われる人たちは練習の段階から本番と同じような気持ちで準備しているという逸話を紹介し、最善をつくすためにはいつでも本気で挑めるようにしておくべきと説きます。

ローランド・マーティンはかつて破産を経験しましたが、その後に来たチャンスを逃さずそこから現在までのキャリアを築きました。

その時に気がついたのは、神を待つ道のりにおいて常に誠実であれば人生のゲームに勝つことができる、ということなのだといいます。

これは本番のつもりで練習をするというテーマにつながるもので、常に神を信じて神を待っていれば必ずチャンスはやってくる、という事を示しているのです。

卒業をするこれからこそが「game time」として、自分を信じて困難に立ち向かっていって欲しいというメッセージで、このスピーチは終わります。