セス・マイヤーズのスピーチ

母校卒業以来の20年を振り返るスピーチ

セス・マイヤーズは、アメリカで活躍中の俳優・声優・脚本家・プロデューサー・テレビ司会者・コメディアンとマルチに活躍をしている人気有名人です。

簡単に経歴を説明しておくと、生まれたのはイリノイ州エバンストンで、金融業の父親とフランス語教師の母親を持ちます。

祖父はユダヤ系、祖母はチェコ系といった非常に複雑な血筋を持っており、他にも血縁にスウェーデン系やドイツ系、イギリス系の人物がいると公言をしています。

育ったのはニューハンプシャー州のマンチェスターで、そのままマンチェスター高等学校に通い、のちに生まれ故郷のエバンストンに戻ってノースウェスタン大学へと進学しました。

ちなみにノースウェスタン大学は全米でも超難関校と位置づけられている有名大学で、リベラルアーツ教育を行う総合大学として日本でもマーケティング分野の学校では全米ナンバーワンの学校として知られています。

セス・マイヤーズはノースウェスタン大学を卒業して20年が経過したということもあり、当時を振り返る形で2016年のスピーチは進められています。

コメディアンということでスピーチは全編でユーモアあふれる語り口となっているのですが、一方で時折真面目に深い話を織り込んでいるというところが大きな特徴です。

「最悪の事柄は無関心ゆえに起こる」ということ

スピーチではまず自分が卒業生であった20年前のことに遡ります。
セス・マイヤーズが立っているノースウェスタン大学の壇上は、20年前にはロバート・レッドフォードが立っていたといいます。

ロバート・レッドフォードは「明日に向かって撃て」や「スティング」など、日本でも有名な古き良き西部劇の代表映画に出演をした俳優です。

しかしセス・マイヤーズはそこにロバート・レッドフォードが立っていたことは覚えてはいるけれども、何が語られていたかについてはほとんど思い出すことができないと語ります。

卒業式の日は友人が大泣きしていたことや、自分の弟がひどいルックスをしていたといったことを紹介し、そこから卒業生たちがこの先持っていくのは「自分の言葉ではない」と述べます。

在学中の思い出は一生つきまとうものとして、それを忘れずにいてほしいということを、自身の20年を振り返る形で経験として語っています。

また、このスピーチの重大なテーマとなっているのが「最悪の事柄は無関心ゆえ起こる」ということです。

これは、アメリカで起こっている問題は、怒りや憎しみ、恐怖といったことから起こるのではなく、無関心から起こっていることを例えにしたものです。

年配の世代は現在起こっている問題の責任を若い世代につけまわそうとしてきますが、そうしたことを許さないためにも今後10年を上手に使って欲しいというメッセージを与えました。